レザークラフト

【レザークラフト】完全な初心者が独学でパスケースを作ってみた!〜型紙自作・大失敗?〜

今まで一度もレザークラフトをやったことがない私ですが,独学でパスケースを作ってみましたので,その道のりを書きます.

途中で出てくる情報は,あくまで初心者がネットで調べただけの情報ですので,信憑性に欠けることはご容赦ください.

まずは革ハギレを購入!

突然「レザークラフトを始めよう!」と思い立ったものの,革がないことには何もできません...
ということで,楽天スーパーセールで買い回りをするのにちょうど良い値段の1000円でハギレが売っていたので,ポチってみました!

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全てのサイズが名刺以上で,B5以上のサイズも1枚入っているので,流石にパスケースは作れるだろう思っていたのですが,想像以上にたくさんの量が入っていて驚きました!
350gって結構重いんですね.

確かに汚れていたハギレも多少ありましたが,革の質がわからない初心者には十分です.

革以外の道具も揃える必要があるのですが,レザークラフトに必要なものが何かわからないので,ある程度必須そうなものを買っておき,必要になったときに都度購入することにしました.

製作過程

型紙作り

パスケースの型紙は検索すると無料のものから有料のものまでたくさん出てきますが,せっかくなので気合を入れて自作することにしました.

最初はCADで設計しようと思いましたが,使い方をマスターするまでに時間がかかりそうだったのと,今回のパスケースはシンプルな作りになりそうだったのでMacに標準でインストールされているPagesを使って型紙を作りました.

Pagesも使ったことがほとんどないので,思ったよりも手こずりましたがなんとか作りたいパスケースの設計図を描くことができました.

あまり被らないデザインにしようと試行錯誤したので,正直めっちゃ時間かかりました!

カッターマットと定規は両方とも100均で購入しました.
定規はプラスチックだと,カッターの刃で削れてしまうので,金属製のものがおすすめです.

カッターは家にあったOLFA 203BSYを使用しています.

出来上がりの予定はこんな感じです.

サイズ感も問題なさそうだったので,実際に厚紙で型紙を作ることにしました!

厚紙はダイソーに売っていた8枚入りのものを使用しています.

A4よりも若干大きいので印刷したものをそのまま貼ることもできます.

普通のコピー用紙に印刷したものを厚紙に貼って,カッターで切り取って型紙を作成しました!

ちょっとぐしゃっとなっているところも見えるかもしれませんが,そこはご愛嬌ということで...

革の切り出し

パスケースの内側の部分はこんな感じで切り取りました.

裁断の線をつけるために,協進エルの丸錐で革にけがき(型紙に沿って軽く傷をつけること)をします.

あとで床面処理をするので粗裁ち(線よりもやや大きく裁断)します.

外側の革も,床面処理をするので粗裁ちをします.

すでにお気づきかもしれませんが,外側の革と内側の革の色が違います.
大きい革も入っていたのですが,初めてのレザークラフトで失敗したらもったいないので,ちょうどいい感じの大きさの2色を使うことにしたからです.

オシャレになったら嬉しいですが,本来の目的は大きい革を無駄にしないことです!!
(正直,使う勇気がありませんでした...)

切り出したものがこちらになります.
OLFAの別たちを使って裁断しました.初めて使ったので,結構難しかったです.ちょっと切れ端で練習してから使って正解でした.

現段階ではいびつですが,後ほど改めてキレイに切り出します.

床面処理

現段階では,革の裏面(床面)が汚いので「床面処理」を行いました.

特に緑色の革の方は裏面がすごいことになっています.
初めてのレザークラフトなので,この床面の状態が普通なのかよくわかりませんが,このまま使うのは難しそうですね...

今回は床面がそのまま見えるような設計なので,床面処理は必須そうです.

床面処理にはクラフト社のトコフィニッシュを使用しました.

クラフト社はレザークラフト界では非常に有名な会社のようでしたので,こちらの商品にしました.

ガラス板は,Amazonで一番安かったこちらの商品にしました.ケースもついていたのでよかったです.

茶色い革は元々床面がそんなに荒れてはいませんでしたが,床面処理してみると,キレイになったのに加えて,革自体が少し硬くなりました.

写真ではわかりにくいとは思いますが,真ん中のゴワゴワの部分がツルツルになっています.
(写真だとまだゴワゴワに見えますね)

元々,色ムラはありましたがさらに目立つようになってしまった気がするので,トコフィニッシュの量の調整がよくなかったのでしょうか.

裁断とコバ磨き1

床面処理をした後は,緑色の大きい革を線に沿って正確に裁断し,茶色の革は下の写真の赤い線の部分のみを正確に裁断しました.

茶色の革の赤い線の部分は縫い合わせない部分で,縫い合わせた後にはコバを磨けないので先に磨いておきます.

まずは,SEIWAのへり落としno.2を使ってへりを落としておきます.

次に,ドレッサーを使って,凸凹している面を少しならした後に以下の順序で磨きました.

・紙やすり(320番→400番)
コバ磨き布
・紙やすり(600番)

表面の凸凹が目立たなくなったら,床面処理のときに使ったトコフィニッシュをコバに塗り,コーンスリッカー(←なんかかっこいいので黒いやつにしました)で磨いていきます.

元々,上の写真のような状態だったコバが,下の写真ように角が落ちて表面が少し光って見えるようになります.
(何度も言いますが,初めてのレザークラフトなので,技術力は全くありませんので多めにみてください)

そもそも革の側面のことをなんと呼ぶのかすら知りませんでしたが,このようにして磨いていたんですね...

正直だいぶ驚きでした!!

接着

ここからは,緑色の革と茶色の革を接着していきます.

せっかく床面処理の工程で床面をキレイにしたのですが,接着部分をドレッサーで削っていきます.

パスケースは折り畳んで使うので,緑の革は先に折り目をつけておきました.

ゴムのりを使って接着します.私はクラフト社の天然ゴムのりECOを使用しました.
のりをつけるには100均で売っていたもんじゃ焼きなどで使うミニ起こし返しを使いました.←めっちゃ便利です.

こんな感じで接着していきます.

上の写真のように,接着した後にはみ出している部分を裁断しました.

この段階で角(左下と右下の部分)を彫刻刀で落としました.

縫う

レザークラフトは,基本的には先に穴を開けてから手縫いを行います.

まずは,SEIWA 菱目打 4mmを使って縫い目の印をつけました.本来は,菱目打をトンカチで叩いて直接革に穴を開けるようですが,トンカチの音が近所や家族に迷惑をかけるのを避けるために,菱目打は目印をつけるために使って,穴はSEIWA ひしきり no.1であけました.

最初は上の写真のように,穴を開ける目印をつけました.

そして,目印に沿ってひしきりを使って穴を貫通させました.
ひしきりがしっかりと貫通するように下にはコルク板を敷いて作業しました.

ここの出来が,縫い目のキレイさに大きく影響するみたいですが,結構ガタガタになってしまいました.

「初めてなので仕方がない」と自分に言い聞かせました...

縫い終わりました〜〜!!
正直キレイとは言えませんが,売り物じゃないのでまあいいでしょう.

糸はSEIWAのWロー引き糸 #5 ベージュを使用しました.初めてロー引き糸を使ったのですが,めちゃくちゃベタベタしていてびっくりました.(ちょっと拭き取ってから使いました)

手縫い針も持っていなかったのでSEIWA 手縫い針 [短]を購入しました.
レザークラフトは基本的に先に穴を開けるので,縫い針は先が丸くなっているようです.
あと,針を2本使って縫うことも初めて知りました.

レザークラフトで縫う際には,レーシングポニーがあったほうが縫いやすいみたいですが,持っていないのと,予算が尽きてきたので今回は使用しませんでした.
なくても特には困りませんでしたが,「あったほうが便利だろうな〜」とは思いました.

コバ磨き2

いよいよ最後の工程です.

コバ(革の側面の部分)をキレイにしていきます.
まずは,へり落としを使って角を落としました.

上の写真のような感じに角を落とすことができました.

ここからは,コバ磨き1と同じ工程で磨いていきます.

・ドレッサー
・紙やすり(320番→400番)
コバ磨き布
・紙やすり(600番)

気の済むまで磨けたら終了です.

最後にトコフィニッシュとコーンスリッカーを使って仕上げです.

へり落としをしただけのところと比べると,明らかにコバがキレイになっているのがわかりますね!!

プロの方やレザークラフト歴の長い方の作品を見ると明らかに見劣りはしますが,まあまあの出来なのではないでしょうか.

完成!!!

コバ磨きが終わったら完成です.

私はこの写真を撮った後に,みつろうクリームを使って銀面とコバを保護しました.
せっかくなら長く使いたいですしね!!

ろうを塗ると,コバの色が若干色が濃くなり,さらに味がでました!

まとめ

以上が,初めてのレザークラフトでした!!

ちょこちょこ道具を買い集めたので,結構お金がかかってしまった気がしますが(1万円は超えたと思います),製作に時間がかかったので意外とコスパが良い趣味かもしれません.
そして,何よりも楽しかったです!

実際に使ってみないと耐久性はわかりませんが,せっかく作ったものなので長く使いたいと思っています.

革や道具にこだわり出すと,お金もどんどんかかりそうな趣味ですが,自分で使うものを自分で作っていくのってなんか良いですよね〜〜

これからも,ちょこちょこ続けていきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございます!!!

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  • この記事を書いた人

なりぃ

20代|理系|黒髪
文房具が大好きです

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